その着せ替え人形は恋をする13巻 感想&レビュー前編

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その着せ替え人形は恋をする13巻が配信開始されました!

早速、読んだ感想&レビュー記載させていただきます!

この記事にはネタバレを含みますのでご注意ください。

目次

単行本表紙はハニエル姿の海夢で

福田晋一さんが描く、「その着せ替え人形は恋をする」通称「着せ恋」の最新刊が発売されました。
前巻(12巻)で劇中作家の「司馬刻央」が描く「天命」のキャラクター・ハニエルにコスプレをしたいと願ったまりん。

五条新菜はそんな喜多川海夢の想いに応えるべく、なんとも言えない試行錯誤の末ハニエルの衣装を無事完成させてたところで前巻終了となってました。

第96話

見開きの扉絵はもちろんハニエル。
ただ背景が真っ黒っていう不気味さもあってなんか綺麗。

「作ったもので人の心を動かすとはこう言うことだ」

わずか数ページで早くも名言が飛び出してきます。
同じモノづくりとしてのレベルの差というかが若菜の心に気づきを与えた感じ。

そして今まで海夢の願いを叶えるべく制作していた新菜が初めて自信がこの衣装を作って挑みたかったという自分勝手で乱暴な動機で自分のために作った衣装だとカミングアウトしてる。

いや、すごく大事なことだと思う。

俺が思うハニエルは

あれだけの衣装制作の技術を持ちながらもハニエルを表現しきれないという若菜。

そんなことない!と言いたい海夢の発言を聞く前に言葉を被せる新菜。

「ですが俺が表現したいハニエルは喜多川さんがいれば必ず完成します」

いや泣く。そんなん言われたら泣く。

「お願いします。力を貸して下さい。俺の我儘に付き合って下さい。」

頭を下げる新菜。あくまでも自分の我儘であると譲らない。

このまま深刻な描写で行くのかと思えば「今までのあたしどーなるのってレベルじゃん!」と返す海夢。

いやホンマそれな。一回目の雫たんの件から新菜は振り回されてたわけやし、そこは自負してくれてて一安心。

しかし、ここからいつもと違う展開が始まる。

どんな顔すればいいの?

いつもなら海夢が思う表現方法だったりをしていくが、今回は完全に新菜主体。

新菜が会場で撮影する事を重きにおき、新菜が取りたいハニエルを演じると申し出る海夢。

それに対して新菜は「ハニエルの心はもう二度と会えない悪魔だけのものです」「虜にさせるように振る舞って下さい」と願い出る。「出来るかな・・・」と珍しく自信をなくす海夢にすかさず「出来ます」と言い放つ新菜。

いやこんな見開きで言われたらもう出来る気がする。いや出来る。

そしてじいちゃんや司馬先生が言う言葉を脳内で反芻し新菜の本気の表情でメイクに挑む。

見開きでセリフもないただ若菜が描かれてるこのページは是非ともご自身で確認してほしい。

僕は福田先生が書いたこの見開きの無言シーンで「作ったもので人の心を動かすとはこう言うことだ」を感じされたかもしれない。

そしてシーンは変わり、コミケ会場へ。

第97話

前回のシリアスそうな終わりからシリアスの描写から始まるのかと思いきやいつもの海夢で始まる。

「やばーコミケすっっご!」の顔は完全に海夢。会場を見渡していろんな反応をしていく。

その中で一つ言いたい。ぱぐもぐの件。

教育番組マスコットキャラクターぱぐもぐ 子供を丸呑みにする」という紹介怖ない?

仮にも教育番組で子供丸呑みってもはやトラウマレベルやん。なんかおいっ!って突っ込みやすいところもまたこの作品のいいところなんだけど最近シリアスシーン多かったから嬉しい。

その後も二人の会話を楽しみ最中に要所要所で海夢が視線を集めている描写が始まる。

そして撮影場所を決めて海夢のハニエルの衣装に関する感想タイム。

いつものことだが語彙力は皆無なので、「まつ毛過去イチくるんてしてる」いやわかりづら。
「海外の人形の化粧を参考したんです」と語る新菜に「確かにドール感あるー」とちゃんと成り立つところがこの二人の感じがしていい。

ほのぼの回やなーとみてた次のページの海夢がやばい。

「絶対あたしが今世界で一番幸せだよ!」の破壊力。油断してると○されるわ。

振り返ると

二人で話す中、背後の気配を感じ取り振り返る若菜。
すると一人の男性と思いきや多くの人が背後にいてた。

何か御用ですか?と尋ねる新菜にハニエルを撮影したいと伝えられ事態に気づく二人。

そして撮影したい側の色々な思惑が描写された後、涼香達との合流までの時間を考えると全員の対応は無理だと悟る。

そこに通りがかりの運営が来て、囲みの撮影を提案してくれる。

初めての囲み撮影に少し不安を寄せながらいざ撮影かい・・・

ハニエル現る。

若菜の「虜にさせるように振る舞って下さい」を思い出し撮影開始。
そのように振る舞った海夢はもはやハニエルそのものだった。

この前後の話があってこそ、より一層この完成度は高まると思う。

たかがマンガ。されどマンガ。いやすごい。
もちろんアニメ化もされている作品だけにこの回をアニメで表現するとしたらどんな表現になるのか。

そこも今から楽しみなところ。

新菜の「人が増えてきた」でこの回は終了

98話

涼香たち一行の描写からスタートし、次のコマではすでに泣いている旭。

もうどう言う状況なのか理解に苦しむが、色々な感情でコミケに来ているそうだ。

そして「あの囲み今日見た中で一番大きい」「すげーあの大きさはプロとか有名なレイヤーじゃないと」と話す中に若菜の姿を見つける涼香一行。

そしてそれが海夢の囲みである事を知り驚く。

涼香たちが海夢を見ようと囲みの中に入っていく中、「新菜君は?」と聞かれてボーゼンとしながら「俺は荷物を見てないといけないので」と何故か見に行かず。

旭の心の声

「この何日か緊張でろくに寝られなかった」「その姿を目に焼き付けられるなんて」

もう完全な推しやねん。推しを持たない僕には少しわかりにくい感情ですが、推しがいるってこう言う気持ちになるんやなってすごくわかりやすく解説されたような描写。

そして眼前に立つ海夢の後ろ姿。次の瞬間

狂ってしまう!!

雄叫びをあげそうになるが口を塞がれなんとかセーフ。気持ちはわからなくもないが、落ち着け!

そして衣装の感想がまたわかりやすい。コスプレとかした事ない僕でもそう言う事なんやろうなって思える丁寧な感想。

そしてハニエル(の表情)のまま四人へ近づく海夢。
どうした?と見上げる4人に向かって満面の笑みでピースする海夢。

姫ええええええという叫びで旭無事タヒです。

新たな感染者現る

そしてその美しさに目を離せないカメラマンが続出しその視線に気づいた海夢はまたハニエルの表情へ戻る。

「うわぁあああああ姫!」と旭に釣られて海夢をそう呼ぶも周りかも姫、姫と声が飛ぶ。

もはやコスネームが姫にと思われたかのようにあちこちから飛ぶ「姫!」の声。

そしてSNSで「天使降臨」とつぶやかれた中に映る海夢のハニエルでこの回が終わる。

99話

もはやモブの応酬で誰が誰だかわからないキャラばっかりが出てきてしまう99話の冒頭。
囲み編はまだまだ続くようです。

僕、数えたんですけど前話なんて新菜5カットしか出てないんですよ?主人公なのに。
海夢はそれなりに描写されてましたけど、それもほぼ立ち姿だけ。

あれ?カットはあったけど海夢セリフゼロだったような気もしてきた。

って言うぐらい主人公2人が存在感ない(海夢は違う意味で存在感あり)状態が続く2話目。

モブのハニエルの感想

「写真じゃわからなかったけど」から始まってポーズとってなくないか?腕すら動かしてないに続きモブの感想編がなんと見開きで使われほぼ5ページに渡ります。

いやまぁそんだけすごいって事なんやろうけどなんか少し寂しい気もする。
お決まりのメンバーが誰一人発声しない今話。

やっと出てきた海夢

冒頭から10ページにわたって主要キャラ誰も喋らない漫画とかありますか?

やっと喋ったと思ったら海夢の心の中の言葉。

「ごじょー君に言われた通りちゃんと出来てるかな」

そして妄想の中での新菜と海夢の会話が会って

まさかの新菜が闇堕ちする。え?なんで?!って思うけどここはとうとう気づいてしまいました。

いや福田先生の感情の書き方うますぎじゃない?

黒塗りにされたところ全く読めやんけど核心をついた発言がされてるんやろうな。

そこから次の瞬間はまたモブの感想。

しかし終わりの見開きに光の中に居るハニエル(海夢)はなんか・・・いい。

100話

記念すべき第100話も変わらず囲み撮影中。

涼香とみやこの会話で更衣室が使える時間が決まっていると発言するとあまねが「囲みって休憩取るんですか?知らなかった」の発言に何かに気づいたみやこと涼香。

そう。海夢は囲みの終わらせ方を知らないのだ。

すぐに「助けないと!」と声を張り上げカウントをとるみやこ。
そして10秒間のカウントが取られ、ようやく4話に渡った囲み撮影が終了を迎える。

囲みに立った人たちにありがとうございましたと声をかけられようやく現実に戻る海夢。
最後に全方位に頭を下げて感謝を伝える海夢。

そして色々囲みにいた人間から聞かれるが既に限界に達していた海夢は全て涼香に任せることにする。

涼香が質問等に答えようやく囲みが解けていく。
そしてあまねたちに飲み物をもらったり休憩の取り方などを教わって「これからもごじょー君と二人で」と考えている中に

お話中すみません

と声をかけてくる一人の女性。
手渡された名刺はなんとプロダクションの関係者。

プロコスプレイヤーにならないかと聞かれる海夢。
突然なことで固まる海夢はそこに新菜の姿がないことに気づく。

あたりを見渡して見つけた新菜はまたなんとも言えない表情。

帰りの電車の異変・・・

いつもなら二人寄り添っているのだが今回は距離が空いている。
それも会話も一切なく・・・。

そしてシーンは溝上将護のシーンにかわり100話終わりとなる。

レビュー

今回は色々長くなってきたので、前後編に分けていきたいと思います。

前編としては、新菜の闇堕ち。
もうこれしかないぐらいにえっ?ってなった。

確かに疎外感とかもちょっとわからんでもないし、知らない人に囲まれた知らない子みたいな感じに見えるのもわからなくもない。

でも気づいた感情が嫉妬なのか独占欲なのかはすごくきっちり描写してほしいところ。

今まで完成するたびに二人で喜び合っていた描写が一瞬にして崩れていく感じ。
もう明らかに伏線化されている二人の関係に訪れるトラブル回の様子。

いや正直、この作品で二人の関係性にヒビが入るような回は見たくない。
ずっとごじょー君と喜多川さんの関係でおってほしい。けど物語の本題を進めるためにはそれも仕方がないんやろうなとは思うけど、その回きたら目を向けれるだろうか。

過去12巻に渡って一度もすれ違うような描写はなかったと言ってもいいぐらい(クリスマスの回はすれ違ったのか?)だからこそ辛い・・・。

そしてこの巻でその時が訪れるのか?それとも更なる問題が発生するのか?は後編でお伝えしたいと思います。

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