前回こちらの記事でも紹介させていただいた路傍のフジイの紹介です。
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第一話 田中とフジイ
喧嘩した友達と仲直りした。気がかりだった面接がうまく行った。好きな人と両想いになれた。そんな時 世界が輝いて見える。
こんな冒頭から見開きどーん
大衆の中、一人こちらを向く藤井さん
なんかこの見開きですら意味ありげ。そしてこの絵のタッチが好きです。
いきなり藤井さんの紹介となると思いきや冒頭に現れるのは田中。田中が参列したであろう友人の結婚式から始まります。
「つまらない…目に映るものすべてが。」の一言がら物語が始まっていきます。
そんな田中が気になっているのが同じ職場の藤井さん。
40過ぎで非正社員って情報が田中から発せられるわけですがその設定えぐない?
せめて冴えない男ぐらいにしてほしい…。
「友達の結婚式に出たことないんです。」
それが藤井さんの最初の一言。
そんな発言を聞いてこの人より自分はマシと安堵する田中。
しかしある日の夜、この人と比べたら自分は大丈夫と唱えるも、現状に満足できていないせいかどうしようもない不安に襲われる田中。
いや不安というよりなんか鬱に近い描写だな。
休日、外へ飲み物を買いに出た田中。
ふと視線を移すと太陽の中をしっかりと歩く藤井を見かける。
何でこんなところに…
無意識に田中は藤井を追いかけていた。
一人でも休日を謳歌する藤井さん
追いかければ道行く先で自分の休日を謳歌する藤井さんと対照的な田中。
俺、一体何やってるんだろう。と考えて帰ろうとする矢先に藤井さんにトラブルが発生する。
思わず助けに行く田中
鼻血を出す藤井さんに駆け寄り自らがかけていたタオルを差し出す田中。
田中やるやん。普段軽蔑してた相手に咄嗟にそんなんできるって意外とええところあるやん。
そしてなぜか藤井さんの家に上がることに。
この日が誕生日だった藤井さん
誕生日ケーキを食べている最中、大変な日だったという田中に対して今日はいい日だった。こうして田中さんともお会いできたし。という藤井さん。
部屋を見渡すと様々な趣味を抱えることが伺える藤井さんに、
「なんか人生楽しそうですね。」思わず口にする田中。
すかさず「はい。楽しいです。」と返す藤井さん。
下手くそな弾き語り。
下手くそな弾き語りを聞きながら田中はあることに気づく。
この人がつまらない人間に見えたのは、俺自身がつまらないやつだからだ。
いや名言。そして弾き語りを聞き終えるとなぜか涙を流す田中。
何か刺さったものがあったのでしょう。
帰りを見送る藤井さんに「また遊びに来てもいいですか?」と田中。
藤井さんは表情ひとつかえず「お待ちしてます。」と返す。
その晩不思議な夢を見た田中
不思議な夢を見た田中。何か吹っ切れた感じがしているようで起きた描写では散らかった部屋も片付けられ、歯を磨き出社する田中。
何か藤井さんに得たものがあったんでしょうね。
出社するなり藤井さんにもしっかりと挨拶する田中。
このワンシーンだけでも田中から見る藤井さんの印象が変わったことが伺えます。
社内の人気者 石川さん
田中が自分のデスクに座りふと目を向けたのが社内の人気者である石川さん。
容姿端麗な石川さんだが誰にも心を開かない感じと感じる田中。
そんな意識あわさんが少し頬に色をつけ見つめる視線の先にいたのは
まさかの藤井さん。藤井さんから視線を石川さんに戻すとやっぱり藤井さんを見つめている石川さん。
田中のえええ・・・!?で話は締め括られる。
まとめ
藤井さんとは社内で目立たない存在と思いきや実際関わってみると大きく印象が違う人なんでしょうね。僕の文章力の問題かこの作品の面白さがどこまで伝わるかは一度読んでいただくしかありませんが、はっきり言って面白いです。
人間の心理的描写が多く、現代社会人には刺さりそうな言葉が多かったりするこの作品。
ぜひ一度お試しください。
また第二話に関してもまた執筆しようと思いますので、興味を持たれた方はぜひお待ちください。
続きを読みたくなった方はebookでご購入されてはいかがですか?
コメント
コメント一覧 (1件)
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